la luce ed il colore
Villa Panza にて もうひとつの出逢いがありました ―― Dan Flavin ダン・フレイヴィン。
国立新美術館の 『大回顧展モネ』 や 『20世紀美術探検-アーティストたちの三つの冒険物語』 で
彼の作品が展示されていたそうなので ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
私は、名前や作風は記憶にありましたが、実際に作品を見るのは初めてでした。

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まっすぐ伸びる薄暗い通路。その両サイドにある部屋の入口から様々な色が溢れ出ています。
その怪しげな光に誘われ、恐る恐る足を踏み入れます。


Dan Flavin nasce nel 1933 a New York. Studia arte alla New School for Social Research e alla Columbia University, nonché alla Hans Hoffmann School of Fine Arts. Nel'61 Flavin inizia ad impiegare la luce elettrica nelle sue realizzazioni: in questo modo egli aggira il limite imposto da cornici, piedistalli ed altri mezzi convenzionali relativi alla pittura. Utilizzando esclusivamente la luce ed il colore – e il loro valore psicologico ed emotivo – messi in relazione con l'architettura dove vengono collocati, Flavin crea nuove percezioni sensoriali, consapevole della capacità della luce di trasformare lo spazio.

Ogni opera, anziché essere bidimensionale, comprende le tre dimensioni dello spazio espositivo, condizionando e venendo condizionata dallo stesso spazio in cui è inserita: l'ambiente sembra più ampio, scompaiono gli angoli, la luce cambia colore. Flavin ha reso il legame linea-forma-luce-colore assolutamente inscindibile, rompendo ancora una volta i confini tra pittura, scultura, architettura.


正直なところ、すぐにはピンときませんでした。
タレルが扱う光とは対極に位置するであろう、ネオンチューブが構成する人工的な光。
街に氾濫する看板、広告塔に多用されては、軽薄で品位に欠ける印象をもたらし
景観を破壊する諸悪の根源ではなかったか・・・ (ちょっと言い過ぎ?)

しかし、ひとつひとつ部屋を巡り、
また、部屋の中を歩き回り 自分の立ち位置を変えながら作品を体感しているうちに、
自分の中に nuove percezioni sensoriali が生まれていく様が自覚できました。

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光のグラデーション。 壁や床に映り込む間接光。 色彩の融合。

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今 自分がどこに立っているのか、足元がふわりとした感覚に襲われ、天地の認識が狂う。
しかし 不安どころか、自分を包み込むこの人工光が なぜか優しく温かいものに感じてくる。

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彼の作品は、ミニマル・アート(Minimal Art) ― 最小限の芸術 ― に分類されています。
装飾的・説明的な窓から幻想を見ようとする芸術観を否定し、不要なものを排除し、
色や形を極度に簡素化して、それでもなお芸術と呼べる最小の単位のようなものから
感覚器官に直接的に全的に働きかけを行なう、1960年代のアメリカで広まった芸術運動です。

◆       ◆       ◆

10コほどあった彼の展示室を二往復、ゆっくりと回ってみました。

宇宙空間から帰還した後、宗教に帰依したという宇宙飛行士の話がなぜか思い浮かびました。


タレル、フレイヴィン他、パンツァ・コレクションを堪能した二時間弱。
この現代アートの展示フロアには、他の客は誰一人として訪れませんでした。
これで採算がとれているのでしょうか・・・?
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| by dicotomia | 2007-07-13 00:24 | 旅先のイタリア語
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