ここはナポリだよ?
イタリアでひとり街歩きをしていると 「どう見てもひと回り以上年下だろう~」 という若者から
「いや、アナタ、70歳は超えていらっしゃいませんか?」 というオジイチャンにまで
ひっきりなしに声をかけられるという、まあ、日本では有り得ない現象が起こります。
今までは そんな呼び止めにはほとんど反応せず無視してきたのですが、
今回の旅のテーマは "Comunque provo a conversare!" ということで
よっぽど怪しい風貌の人でなければ 深入りしない程度に会話に応じてみることにしました。

その結果、思いがけずハートフルなご親切や楽しいひとときを頂戴することもあったのですが、
このナポリでの出会いも なかなかオモシロイものでした。

◆       ◆       ◆

三年振り、二度目のナポリ訪問。 今回この街を訪れた理由は二つ。
まずは一つ目。 Napoli Sotterranea (地下ナポリ見学ツアー) 体験に。

スパッカナポリのサン・パオロ・マッジョーレ教会脇にある Sotterranea 入場口まで
ナポリ中央駅から歩いて行こうと、そのルートを確認すべく地図を広げて見ていたところ、
ハタチぐらいの青年に 「どこに行きたいの?」 と声をかけられました。

そこで目的地を指差し伝えたところ、青年は私の手から地図を奪って しばしの沈黙。
そして地図をぐるぐる回転させながら お悩みの様子・・・ あはは(笑)
「いや、私、道に迷っていたわけではなく、地図が読めないわけでもなくて・・・」
そう言おうとした瞬間
「どうやって行けばいいか、ちょっと人に訊いてみるから待ってて!」 と青年。
近くにいた露天商のオジサン達やら 制服姿で歩いていたTrenitaliaの職員やらに
地図を見せてなにやら尋ねまくり・・・  あ、ありゃりゃ~~~。

が、しかし、同じく地図を読めないのか、面倒くさいのか(たぶんコッチだと思うけど)
皆の反応は鈍く、良回答を得られない青年の顔に徐々に焦りの色が見えてくる・・・

こ、これはさすがに悪いなーと思い
「大丈夫だよ。地図を見ながら一人で歩いて行けるから!」 と伝えてみる。
が、思いがけず返ってきたのは 「えっ!? 歩いて行くの? 結構遠いよ!?」 との驚きの声。
んー? 過去に街歩きした記憶を鑑みると、
これってせいぜい徒歩20分程度の距離だと思うんだけど・・・?

◆       ◆       ◆

「たぶんバスに乗った方がいいと思うよ。 うん。バスの人に訊いてみよう!」
私の意向なぞお構いなしに、今度は駅前のバスターミナルに向かってずんずん歩き出す青年。
そして、停車中のバスの運転手に 目的地近くを通過するバスのナンバーと乗り場を尋ねて
「歩いて行くには遠いですよねぇ?」 と確認。 運転手さんも 「ああ、そうだね」 との返答。
そして青年、 「バスが来るまで一緒に待っててあげるから」 と 早速バス停まで案内してくれて・・・

あれれ。 バスで行くことになっちゃったよ(笑)

ま、いっかー。 ナポリでバスに乗ったことなかったもんなー。
そんなこんなで バスを待つ間、しばし青年と歓談を続けておりました・・・・

が、ここでワタクシ、ふと重大なコトに気がつきます。
会話を途中でやめ、青年に恐る恐る問いかけました。

「あ、あの・・・、そういえば私、バスの切符、持ってないんだけど・・・?」

すると青年、一瞬 大きく驚いて、
その後、大笑いと照れ笑いと苦笑いが入り混じった複雑な笑顔で一言。

いや、だって・・・ ねぇ、ここはナポリだよ?


・・・・あ。 え、えっと・・・ハイ、
そ、そうですか。 さようでございますか。

◆       ◆       ◆

ほどなくバスが来たので、青年にお礼を言って乗り込みました。
おかげで徒歩20分と思われた距離も バスでは5分程度で到着。
そして 無事 Napoli Sotterranea を堪能~!
ツアー詳細は kaiokoせんせいのブログに 素晴らしいレポートがありますので
ぜひそちらをご覧ください!(笑) ↓↓↓

 ナポリ:Roll up for the Mystery Tour
 ナポリ:Napolisotteranea・前編
 ナポリ:Napolisotteranea・後編

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今回 得られた仮説。
ナポリ人。地図を読むのが苦手。または面倒。
ナポリ人。徒歩20分は徒歩圏内ではない。
ナポリ人。バスに乗るのにチケットはいらない。 (※よい子は真似しません)

さて、真偽のほどは・・・?(笑)
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| by dicotomia | 2007-07-20 00:51 | 旅先のイタリア語
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