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la fine o l'inizio
Winston Leonard Spencer Churchill (1874 – 1965),
statista inglese, Primo Ministro e premio Nobel.

 Questa non è la fine.
 Non è nemmeno l'inizio della fine.
 Ma è, forse, la fine dell'inizio.
 This is not the end.
 It is not even the beginning of the end.
 But it is, perhaps, the end of the beginning.

 これは終わりではない。
 これは終わりの始まりですらない。
 しかし、あるいは、始まりの終わりかも知れない。

イギリスの名宰相、 ウィンストン・チャーチル の言葉。
エジプト、エル・アラメイン戦での自国軍の勝利の際に。

いろいろな媒体で度々引用されているのを目に・耳にしますが、
その言葉面から、本義とはやや異なって使用されていることも多いようです。
大局的な見地に立つと、これは初期段階が終わるに過ぎない。
しかし、「But」 以下には悲観的な意味合いのみが漂っているわけではないとも捉えられます。
この場合は戦争でしたが、何が始まり、何が終わるのか。
当てはめる事柄によってその心象も変わってきますね。

その他の彼の名言。
 Il successo non è definitivo, il fallimento non è fatale:
 ciò che conta è il coraggio di andare avanti.
 Success is not final, failure is not fatal:
 it is the courage to continue that counts.

 成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは勇気を持ち続けることだ。

 Il successo è l'abilità di passare da un fallimento ad un altro
 senza perdere l'entusiasmo.
 Success is the ability to go from one failure to another
 with no loss of enthusiasm.

 成功とは意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである。

 Un pessimista vede la difficoltà in ogni opportunità;
 un ottimista vede l'opportunità in ogni difficoltà.
 A pessimist sees the difficulty in every opportunity;
 an optimist sees the opportunity in every difficulty.

 悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、
 楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす。

◆       ◆       ◆

一方(?)、おもしろいなあ と思うのは根雪の始まり。

・・・あ。 「根雪」 という言葉を人生において発したことのない方も大いにいらっしゃるか。

初雪からそのまま延々と雪が降り積もるのではなく、日々積もったり融けたりを繰り返しながら、
そのうちに雪融けの時期まで融けずに残る雪が地面を覆いつくします。
la neve che dura fino a primavera。 それが根雪。

根雪の初日(積もり始めの日)、終日(融けて無くなった日)は気象データとして記録されています。
毎年12月初旬にドカ雪が降ると 「このまま根雪になるのかね~?」 なんて会話がしばしば
交わされるのですが、実際 札幌の平均値は 初日が12月4日、終日が4月3日だそうです
(ちなみに初雪は10月27日)。 ・・・わお。 この街は4ヶ月間も雪に埋もれているのね。

根雪初日。根雪の始まり。
この始まりは始まったときにはわからないのです。
後になって振り返ってみて、ひと冬融けずに残った雪を確認してはじめて、
「ああ、あの日が始まりだったんだな」 と。
そんな根雪の始まりに想いを馳せてみると、毎年のことながら
なぜかなんとなく可笑しく、なんとなくステキなことに感じてしまいます。


「ああ、あのときが始まりだったんだな」 と後になって思えることが
今 始まっているのかもしれません。


 
| by dicotomia | 2007-12-23 03:54 | いろんなイタリア語
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