本日は某 『○○の歩き方』 ガイドブックの "イタリア美術史" のページに記載されていた
コチラのイタリア語について調べてみました。
イタリアの各地の都市は大小を問わず 「市庁舎」 をもち、地方によってその名称が異なる。
いずれも市の中心である大広場に面して建てられている。
代表的なものには、コモ(Broletto)、ブレーシャ(Palazzo della Loggia)、
ピアチェンツァ(Il Gotico)、フィレンツェ(Signoria)、シエナ(Palazzo Pubblico)、
他にペルージャ、グッビオ、トーディ、ヴィテルボがある。
そこで挙げられていた、全ての 「市庁舎」 なる単語を辞書で検索した結果は以下の通り。
[イタリア北部]
≪
Broletto : ブロレット≫
(中世の)牧草地、耕地/(中世ロンバルディーア地方)広場、市役所
≪
Arengario : アレンガリオ≫
(イタリア北部の)政庁舎、市庁舎 ※中世、都市国家の演説用のバルコニーを備えた建物
(ファシスト時代の)バルコニーのある建物
≪
Ragione : ラジョーネ≫
地域、区域、地方/(行政上の)州、管区/領域、分野
[イタリア中部]
≪
Comune : コムーネ≫
地方自治体/市役所、市庁舎/下院/(中世の)都市国家、コムーネ
≪
Signoria : シニョーリア≫
支配、統治、権威/(中世およびルネサンス期の)領主(君主)制度やその領地、権力、
(フィレンツェなど)共和政都市国家の政権(政庁)
≪
Popolo : ポーポロ≫
国民、人民、民族/市民、住民/信徒、教区民/大衆、民衆/多数、群集
≪
Priori (
priore) : プリオーリ≫
修道院長、(小教区の)主任司祭/執政官、プリオーレ
≪
Consoli (
console) : コンソリ≫
領事/(イタリア観光協会の)代理店/(中世自治都市の)行政長官
≪
Podestà : ポデスタ≫
(中世都市国家の)司法長官、執政長官/(ファシズム時代の任命制の)市長
≪
Capitano : カピターノ≫
隊長、大尉/機長、船長、キャプテン/首領、ボス、大将
(中世、ルネサンス期の司法、行政、軍事をつかさどる)隊長
確かに、イタリアの街を観光する中でよく耳にする言葉がありますね。
ちなみに 「市庁舎」 を和伊で逆引きしてみると、トップに挙げられている単語は≪municipio≫。
でもこの単語の補足説明に 「現在は主に
comune が使われる」 と記述されていました~。