幸運の女神は後ろハゲではない ≪女神 : dea≫
美容院で髪を切ってきました。
ということで、本日は 「髪」 をテーマに ~

≪髪を切る (髪を染める) :
 [自分で] tagliarsitingersii capelli
 [美容院などで] farsi tagliaretingerei capelli

i capelli
lunghicorti : 長い髪/短い髪
biondibianchigrigi)/brunicastani : 金髪/白髪/黒髪/栗色の髪
lisciricciondulatimossi) : 真っ直ぐな髪/カールした髪/ウェーブのかかった髪

よく使用される言い回しかどうかわからないのですが、以下例文検索より。
La sua vita è sospesa a un capello. 「彼の命は風前の灯だ。」
afferrare la fortuna per i capelli
 「運命の女神の前髪をつかむ(一瞬の好機を逃さない)」

fino a capelli : とことんまで、極度に≫
ubriaco fino a capelli 「ひどく酔っ払っている」

a capelli : 事細やかに≫
L'ha descritto a capelli. 「彼はそれを詳しく描写した。」

tirare ~ per i capelli : 無理に何かを結論として引き出す、こじつける≫
ragioni tirate per i capelli 「こじつけの理由」
conclusione tirata per i capelli 「こじつけの結果」

mancare un capello : 危機一髪である≫
C'è mancato un capello per andare sotto un'auto.
 「危うく車にひかれるところだった。」

ここでまたひとつ疑問が。
「幸運の女神には前髪しかない(後ろ髪がない)」 「だからチャンスがやって来たら逃さずつかめ」
といったことわざ、よく耳にしますが いったいどこの国のことわざなんでしょう?
出典は何?? 早速ネット検索~!

以下、いくつかの検索結果を要約しますと ・・・
 ( (1)、(2) は恐らく確かなこと、 ■ は要確認事項 )

■ 発端はレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉らしい ( 『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』 岩波文庫より )
  どういうことかというと ・・・

(1) ローマ神話の 「豊穣多産の女神」 "フォルトゥーナ(Fortuna)" が
   ギリシャ神話の 「運命の女神」 "テュケー(Tyche)" と同一視され、
   「幸運の女神」 となる。 もちろん髪の毛は普通にある。

(2) さらに、ギリシャ神話において概念の異なる二人の 「時の神」 、
   計ることのできる、流れる 「時間」 を意味する "クロノス(Chronos)" と、
   ターニングポイントなどの一瞬の 「時」 を意味する "カイロス(Kairos)" がいる。
   このカイロス神は、頭にひとつかみの前髪だけが生えた、肩とカカトに翼を持った少年。
   一瞬にして目の前を走り抜ける "カイロス" = "チャンス(好機の時)" を捕まえるには
   前髪をつかむしかない。 通り過ぎた後を追いかけても、後ろ髪が無いので捕まえられない。
   ・・・ これが本来の出典。

■ この(1)、(2)の事柄を (意図的にか?) 混同したレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉より
  「幸運 (運命) の女神の前髪」 説ができあがる。

このことわざに関する書き込みの多くで
「幸運の女神が "後ろハゲ" ってどういうこと!?」 との疑問が投げかけられていましたが、
真相はこういうことだったんですね ・・・。 知りませんでした。

・・・ イタリア語に全く関係ないんだけど。 "髪 = 神" つながりということで ・・・ (イタタ!)
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| by dicotomia | 2004-11-12 23:55 | いろんなイタリア語
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