~してくれてありがとう!≪grazie per+avere(essere)+過去分詞≫
前にも記事にしたことがあるのですが ( 2004/10/08の記事 )、
2週間に1回程度の間隔でイタリア人の女の子とメール交換をしています。
その際に、私の拙いイタリア語のうちのいくつかを彼女は毎回添削してくれるのですが、
本日も、以前送られてきた添削文のひとつをご紹介しつつ、イタリア語の勉強をしたいと思います。

                     ◆       ◆       ◆

前後は省略いたしますが、今回 問題となる日本語文章はコチラ。
 「あなたが友達になってくれて、そしてイタリア語を教えてくれたことに感謝したいので、 ・・・」

その、かな~り恥ずかしい私の伊文はコチラ。
(このときの自分の気持ちとしては、できるだけ丁寧に強い感謝の意を表現したかった)
  「perché voglio ringraziarti per quello che
   mi hai fatto il favore di fare amicizia con me e insegnare l'italiano, ... 」

そして以下が、彼女が送ってくれた添削部分です (※日本語訳は私が付けました)。

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  È molto difficile tradurre il verbo "kureru",
  che significa infatti "fare il favore di...".
  動詞 ( 私註:厳密には補助動詞ですね ) "くれる" を訳することは大変難しいです。
  確かに "くれる" は "fare il favore di..." を意味します。

  Se si parla di amicizia, non occorre tradurlo con: "fare il favore di...",
  ma se si parla di insegnare l'italiano, allora si può dire.
  「友情」 について述べるならば、"fare il favore di..." を使う必要はありません。
  しかし 「イタリア語を教える」 ことについて述べるならば、使うことができます。

Es: ( 「あなたの友情に感謝します」 )
 Ti ringrazio per la tua amicizia. [OK]
 Ti ringrazio per avermi fatto il favore della tua amicizia. [NO]
Es: ( 「私にイタリア語を教えてくれたことに感謝します」 )
 Ti ringrazio per avermi insegnato l'italiano. [OK]
 Ti ringrazio per avermi fatto il favore di insegnarmi l'italiano. [OK]

  Il verbo "kureru" è davvero molto difficile da tradurre,
  e in italiano non è sempre necessario tradurlo.
  動詞 "くれる" を訳することは本当に難しいですし、
  イタリア語では必ずそれを訳する必要はないのです。

  Ad esempio, quando parli di tempo, non è necessario tradurlo.
  例えば、時間について述べる場合、訳する必要はありません。
Es: ( 「私に時間を割いてくれたことに感謝します」 )
 Ti ringrazio per il tempo che mi hai dedicato. [OK]
 Ti ringrazio per avermi fatto il favore di dedicarmi del tempo. [NO]

  In questo il giapponese è molto diverso dall'italiano.
  このことは、日本語とイタリア語では大きく異なっています。
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正直なところ、 "fare il favore di..." を使った例文が
それぞれなぜ [OK] または [NO] になるのか、その違いがよくわからないのですが(^^;)
結論として、上記日本語の伊訳文は
perché voglio ringraziarti per aver fatto amicizia con me e avermi insegnato l'italiano, ...
でよい、ということ。
ああ~、なんて簡潔なんでしょう! これでよかったんですね。
なんとも日本語に縛られた悪訳の紹介ということで・・・。
しかし "くれる" の表現については、日本語を英語に訳すときでも同様ですよね (T-T

それにしても、日本語をこれほどまで理解している彼女に感謝です!
本当によいメル友に恵まれました!!
| by dicotomia | 2005-01-05 21:32 | いろんなイタリア語 | Comments(6)
Commented by kaioko at 2005-01-06 21:46
dicoさん、素敵なガールフレンドをお持ちなのね(^^)
感謝の気持ちを表すとき、単に「ありがとう」じゃなくて、「○○してくれてありがとう」といいたいですもんね。
マスターしたい表現です。
Commented by tomo_sakubun at 2005-01-06 22:14
私も伊作文するときに日本語に縛られて、なかなかcorrere beneな表現を書けません。なんだか自分の姿を見ている感じでこの記事読まさせて頂きました。

ところで、
使役のfareには「くれる」というニュアンスが少しは含まれるかな?と思っているのですが、どうでしょうか?
例えば、mi hai fatto sapere 〜と言えば、「私に〜を教えてくれた」という感じになりますよね? 
まだ誰にも確認していないのですが。そもそも私の周りに日本語とイタリア語の違いを理解している人いないので^^;
Commented by dicotomia at 2005-01-07 19:12
> kaiokoさん 
そうなんですよ~!
例えば voglio と vorrei の違いのような表現方法がないかな? なんて考えたり・・・。
「~してくれる (くれた) 」 の後に 「ありがとう」 とか 「嬉しい」 といった感情表現が続く場合なら、
「molto」 や 「di cuore」 など、その気持ちを強める表現を付け加えるのが
一番いいのかもしれませんね~。
Commented by dicotomia at 2005-01-07 19:15
> tomoさん 
以前にもちょっと触れましたが、
"主体を何にするか" という点にも、ついつい縛られてしまいます(^^;;
やっぱり日本語は人を主語にしない表現が多いですよね。
でも例えば 「そこに~がある」 を伊語では 「si trova ~」 とも言いますもんね。

ええと、まだ勉強不足で fare の使役表現がよくわからないです(T-T
例えば 「~させる」 と 「~してくれる」 の表現の違いは
 Ho fatto portare il bagaglio da mio fratello.
  「弟に荷物を運ばせた。」
 Mi sono fatto portare il bagaglio da mio fratello.
  「弟に荷物を運んでもらった。」
のように 「fare+動詞の不定詞・・・」 と 「farsi+動詞の不定詞・・・」 になると
考えてよいのでしょうか??
Commented at 2005-01-08 00:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dicotomia at 2005-01-09 00:17
いつも詳しいご説明、本当にありがとうございます!!!
ウチにある文法書では使役表現について詳しく記述されているものがなく
どうもよくわからなかったのですが、
上のご説明と伊和中辞典の [fare] の使役用法部分を見比べているうちに、
自分がかなり混乱していたことがわかりました・・・!(T-T
で、ちょっとだけ整理してみます。

・・・以下、コメント欄に入れようと思ったのですが
長すぎて受け入れられず、また うまく分割もできなかったので、
記事にあげることにいたします・・・。

この件について、かなり悩んでしまって
その結果、お返事が遅くなってしまいました・・・!!
申し訳ありませんでした! (><
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