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これでまともな勉強を始めました。
思い出し書きをしていたら、なんだか長くなってしまいました。
しかも今回の話で紹介する参考書(テキスト)はもう販売されていないものなので、
本当は書く意義もあまりありません。 ああ、スミマセン・・・・

◆       ◆       ◆

前回ご紹介した本をきっかけとしてイタリア語に触れ
「なんだかよくわからないンだけどとにかく楽しい」 というイタリア語マジックにかかると同時に、
2000年4月より NHKラジオイタリア語講座・入門編を聴き始めました。
ここで初めて 動詞活用や時制、冠詞・形容詞の性数変化など文法事項も意識するようになり、
私のイタ語習得への果てしなく長い道程がいよいよスタートいたしました。

この入門編は白崎容子先生の 『みるみる話せるステップ100』 (1999年4~9月の再放送)。
アシスタント役がマリネッラ・ヴァーネさん。 会話コーナーに ダリオ・ポニッスィさん、
ヴィオレッタ・マストラゴスティーノさん、アレッサンドロ・クレメンティさんなども出演。

月・火・水曜日は一日一個の なにはともあれキーフレーズ! 木曜日がその週のまとめと復習。
白崎容子先生の心地よい声とマリネッラさんとの掛け合い、軽快で小ネタ満載のスキット、
ダリオのラップコーナー、ダリオとアレッサンドロの小芝居・・・・
後になってわかったことですが、これが運命的な出会い<その2>でした。
というのはその後のラジオ講座、新規開講するたびにとりあえずチェックはしているのですが、
私にとってこの回ほどおもしろく、またわかり易くて魅力的な構成のものはなかったのです。

ただし、このときはテキストを読んでしっかり予習・復習をやっていたわけではなかったため、
やはり週4日のラジオ進行にはついていけず、3ヶ月ももたずに挫折。
(ただし、MDへの録音だけは半年間し続けました)
その後の数年間は時々思い出したようにこのMDを聴いたり、テキストを眺めるだけ。
この時点でのイタ語習得度は、いわゆる 「旅行会話・初級者レベル」 以下であったと思います。

しかし2003年4月、3回目のイタリア訪問で簡単な会話が通じたことよりイタリア語熱が再発!
このテキストとMDを引っ張り出して、また一から勉強を開始しました。
ただ違ったのは勉強方法。 以前のように音声をただ聴くだけではなく、
目指してみたのは 一話4~8行×ステップ100 の会話文の とにかく丸暗記
通勤中、ドライブ中、家事の最中、MDを繰り返し聴いて、声に出して言う、日本語訳から
伊文を紙に書き出してスペルチェック、テキストで文法確認。 これを反復・反復・反復・・・・
(ちょっとやりすぎですが、テキストをスキャナ+OCR機能で Accessデータベースに取り込んで、
 スキット単位で検索して出題、解答表示ができる簡易プログラムを作成し活用していました)

■ステップ59 : アレッサンドロダリオ の会話です。 二人とも迫真の演技でした。
AlessandroChe bella sciarpa! Dove l'hai trovata
           「ステキなスカーフ! どこで見つけたの?」

Dario     : Non te lo dico. È un segreto.
           Sono belli i tuoi orecchini. Dove li hai trovati
           Me li dai quando non li metti più?
           「教えな~い。 ヒミツ。 そのイヤリング、ステキ。 どこで見つけたの?
            もうつけなくなったら、ぼくにくれる?」

AlessandroNo, non te li do.
           Io li metterò per sempre, per sempre, per sempre...
           「ダーメ、あげない。 ずうっと、ずうっと、ずうーっと、つけるんだからぁ」

少しずつですがこんな勉強を約半年ほど続けたでしょうか。
最終的にスキットの9割方は暗記できたと思います。
(2年以上経った今でも、このときの蓄積はかなり記憶に残っていて役に立っています)
その結果、ラジオ講座入門編で扱われる現在形、近過去・半過去形、未来形あたりまでは
なんとか理解できるようになりました (命令形、条件法等の理解はちょっと不十分でしたが)。
ただ、当然ながら リスニング力、スピーキング力はほとんどナシ。
語彙力もこのラジオ講座および前述の参考書で出てきた単語分しかありませんでした。

※当時の私・回顧メモ
・ 「Comunque proviamo!」 に出会う
・ ちょっと不本意ながらも ダリオのラップコーナーで月と曜日を覚える
・ 数字トレーニング。 トランプを使い、カードをめくって出た数字をイタリア語で素早く言う
  (同時にめくるカードを2枚、3枚と増やして桁数を増やす)
・ 「Tutte le lettere sono minuscole.」 で性数一致による音の妙に改めて感心する
・ 「Che ne dici?」 や 「Non ci riesco.」 などの短いフレーズを、日常生活で
  無意味に(?)使うようになる
・ 「Non ne avete un'altra?」 ・・・ 「飲んで暴れてうなるトラ?」 と覚える
continua ...

| by dicotomia | 2005-10-26 21:21 | イタリア語参考書
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